Goose(2008年)

mixed media  

玩具やアニメーション、映画にもなった"トランスフォーマー"からインスピレーションを得て制作した作品。キノコ状になっている部分には、タカラトミーから発売されている玩具のトランスフォーマーのパーツを熱で変形させたものも素材として使用している。

DaaDaa BaaBaa PooPoo(2008年)

mixed media  

一つ一つ手で握られ作られた水粘土の塊は、長さ約800mの一本の紐にくくりつけられて、展示スペースを埋め尽くしていく。

Golden Week(2008年)

mixed media  

「あれは、私と家内が小樽近郊の小さな町から、東京に出て来て6年程経った頃の事だった。高度成長期からバブル経済へと向かう、輝かしい日本の経済発展の渦に巻き込まれつつある中で、同郷に居る友人達もこれから増々転居してくるのではないかという、淡い期待に胸を膨らませていた。そんな頃のゴールデンウィーク。私は家内に連れられて、完成したばかりの東京ディズニーランドへと足を運んだ。そして、私たちはお揃いのミッキー帽子を冠りながら、夢の国を後にしたのだった...。」

L.D.K.(2008年)

mixed media
ドキュメンテーションパフォーマンスの様子

LIKE A KILLING STONE(2007年)

mixed media
タクラマカン砂漠の南西に位置する「和田」と書いて「ホータン」と読む街を訪れた。街を歩いていると、ストリートマーケットへと行き着いた。そこは様々な「石」で溢れ返っていた。石はラグやベットの上に並べられたり、人々の手の上に乗せられたりしながら熱気の中物々交換されていた。
はるか昔は金色白面の九尾の狐であった「石」を見るために那須湯本を訪れた。時の皇帝達をも骨抜きにする程の美人で才女に化ける事を得意としたこの狐だったが、最後の変化は「石」だった。「史跡 殺生石」と書かれた柵の中にはいくつもの石がゴロゴロと傾斜に横たわっていた。どの石がもと狐なのか、人に聞くまで解らなかった。 
ボブデュランのドキュメンタリー映画を観た。ライブでデュランはエレキギターをかき鳴らしながら、観客からの罵声の中「ライクアローリングストーン」を熱唱していた。転がる石とはどんな石だったのか?

Untitled (a stone pusher) (2007年)

ドキュメントスチール/映像約6min 

粘土に塗料を塗って仕上げた「石」の様なオブジェを、神社の境内で開催されているフリーマーケットで販売しました。

 

a street (和田/He tian)(2007年)

miniDV 17min30sec.
タクラマカン砂漠の南西に位置する「和田」と書いて「ホータン」と読む街を訪れた。街を歩いていると、ストリートマーケットへと行き着いた。そこは様々な「石」で溢れ返っていた。
つげ義春のマンガの様な世界が本当に存在していた。しかしそこには悲愴感は全く感じられなかった。平日の真昼だというのに人々は大声を張り上げながら、石と石を物々交換してた。売っている石、落ちている石、多摩川にある様な石、玉、塗料が塗られている様な石、枕になっている石。違いは何か。価値は何処にあるのか。見極める事はそう簡単に出来そうにも無かった。

made in Pescatore(2007年)

mixed media

宅配ピザのチラシにアイヌ人形のドローイングを描いたものをスキャンし、ピザチラシと同じ紙質で1000枚印刷し、それらを郵送又はポスティングをし様々な家に配り歩いた。インスタレーションでは、そのチラシを約7m×3m四方の壁に張り付け、その上に破棄される彫刻作品の為の再彫刻方程式を描いた。壁に貼られた巨大なチラシの上に描かれたドローイングは彩色された垂木によって立体的に起き上がり、他のオブジェや、ミッキー帽子をかぶった木彫や、再彫刻された廃棄オブジェ、彫刻が発する台詞、崩れた金塊の山等を通過しながら、またドローイングへと戻って行く。

逆光のオベリスク -Back Light Obelisk-(2007年)

mixed media
ビルの屋上に広がる温室空間を使用してのインスタレーション。3つの石膏のオブジェがラグの上に設置され、着色された無数の垂木がそれらのオブジェを連結している。その上には金網が被せられ、約1万球の電飾が巻き付けられている。それぞれのラグの上にはラジオが設置され、そこからは10話に切り取られた1話約8分のラジオドラマが流れている。このラジオドラマのそれぞれの話の中では、目の前に広がる電飾のオブジェを連想させる様なオブジェが、様々なシチュエーションの中で語られている。空間は、目の前に広がるはりぼての電飾オブジェと、全面のガラスに反射し風景と溶け込む光のオブジェ、ラジオから流れる目に見えぬオブジェによって包まれる。

Untitled (アイヌ)(2007年)

土産彫刻
リサイクルショップや、家の押し入で見つけた北海道土産木彫りのアイヌ人形を素材として使用した彫刻作品

大人の三九郎-IT AIN'T POET, BUT IT'S SCULPT(2006年)

彫刻/モニター/DVD/軽トラック/木材/トタン/電光看板 他
お馴染みの焼き芋やのリズムに乗せて「彫刻う〜、ちょうこく〜・・・」とスピーカーから流しながら、不要なった彫刻作品を、軽トラックに乗り回収してまわりました。昔誰かが作った石彫の人体像や、粘土の顔、蛍光灯を仕込んだ大掛かりな作品等の、回収した彫刻作品たちを自身の不要になった彫刻作品と共に展示会場に再構成し展示しました。再構成された彫刻作品の横には、回収に回っている軽トラックの映像と、長野県で行われている『大人の三九郎祭り』と呼ばれている祭りの映像が交錯しながら流れています。
また、この作品は集まる彫刻作品や展示会場によって、再構成される形態が変化して行き、最終的に一つの完成形を持たずに今後継続されていく予定のプロジェクトです。

nuggets & stranger (18thMar.2006 at petal fugal gallery)

木材/モニター/DVD/ポラロイドフィルム
この展示のDMに、オープニング当日18:30よりパフォーマンスを行いますと告知をしました。ギャラリーの一角には木材で作られた金塊の形をしたオブジェがピラミット状に設置され、壁にはそのポラロイド写真が張られていました。ギャラリーがオープンして1時間程経った18:30頃になると、ギャラリーにいた1人の男が突如、その金塊の山に倒れ込み、うずくまり、驚愕する人々を通り抜け無言でギャラリーを出て行きます。ギャラリーには崩れた金塊の山がとり残されています。また、密かに撮影されたこの映像は後日ギャラリーにモニター上映されました。

nuggets & stranger ( 22ndJul.2006 at BankART studio NYK)

木材/モニター/DVD/ポラロイドフィルム

nuggets & strangerの第二回目。今回は、事前にパフォーマンスを行いますと言う事をいっさい言わず、第3者によるパフォーマンス終了後も無言で放置しました。大勢の人で賑わうオープニングの日、第3者であるパフォーマーは突如3m近い金塊の山に崩れ込み、約10秒程うずくまり、そして無言で会場を去って行きました。パフォーマンスが起こった瞬間、盛況なオープニング会場は一瞬無音になり、そして誰が?どうして?何の為に?何故?ひょっとしてパフォーマンス?という疑問が会場を包み、また徐々に元の会場の空気へと戻って行きます。この模様もビデオで撮影され、後日金塊の近くのモニターで上映されました。

蠅は脱糞しながら音速で駆け抜ける(2006年)

木材/ビニールテープ/DVD/モニター/スピーカー/ガムテープ/ワイヤー/金網

黒と、緑のビニールテープでぐるぐる巻きにされ、宙に浮くオブジェ。底に開く穴からオブジェ内に仕掛けられた映像を覗く事が出来ます。オブジェの内側は、奥に設置されているモニターに向かってパースがいている構造になっています。モニターで映し出される映像は、ドライバーの視点で撮影された、様々な高速道路をマッハ1で滑走していくもので、高速道路内のトンネルを出る度に違う高速道路へとワープしループし続けていきます。

a street (KEBAN HOTEL)(2006年)

miniDV

トルコに旅行に行きました。ビデオカメラを片手にトルコの首都イスタンブールにある1本の通り、約100mを歩きながら撮影しました。この道の脇にはケバブ屋が密集、隣接していました。型の違う様々なケバブが通りに面した店先で削り売られていました。往来を行き来する人々や車。イスタンブールの喧騒。ケバブの売り子。
そして僕は見た。KEBAN HOTELを。

WADA's TASTY KEBAB On The Van(2005年〜)

木材/トタン/発電機/電光看板/軽トラック/チェーンソー/ノミ/ステンレス/丸太/モーター 他

軽トラックの荷台に小屋を建て、その中で、チェーンソーや鑿を使い丸太をケバブのように彫刻していくパフォーマンスを行った作品。小屋の中では工具や、発電機等と共にケバブ型の彫刻作品がステンレスの台座の上でクルクルと回転しています。また、小屋の外には、WADA's TASTY KEBABと書かれた電工看板が光り輝いています。新宿、渋谷、表参道、横浜、取出、青梅、東京タワー、靖国神社、高知県で行われたパフォーマンスの模様はビデオに記録され、インスタレーションの一部として展示されます。

午後・昭島 -good afternoon, akishima-(2005年)

スライドプロジェクター/スライドフィルム80枚

米軍機の現れてから消えるまでを35mmスライドの連続したイメージを、横田基地周辺の約7カ所から撮影しました。撮影した貨物機や、戦闘機のスライド写真は1カ所につき、7〜14枚程度の連続写真としてプロジェクターで投影されます。横田基地周辺のごく日常的な街の風景の中を超低空で飛行していく米軍機を、正午から日没までの時間の流れの中で構成しました。プロジェクタータイマーにより、イメージは約3秒間隔で連続して切り替わっていきます。

V卿はロックスターの夢を見る(2005年)

スライドプロジェクター/竹/カラータイ/ラグ/ケーブル/クリスマスライト/ワイヤー/電球

ラグの敷かれた部屋には、竹を骨組みとし、その周りにクリスマスライト約3000球が取り付けられた立体物がチカチカと輝きながら宙に浮いている。立体物の下部からは束になったケーブルがうねうねと伸び、部屋の隅に設置されているプロジェクターの台座として構成されている。プロジェクターからは連続に撮影された3つのイメージ(火祭りの燃える櫓、高速道路、上空を通過する米軍機)合計80枚が約5秒間隔で交互に壁に連続投射されてる。

雪 国(2004年)

木材/Nゲージ線路/踏切/列車/発泡スチロール/モルタル/プラスチック/高架セット/シリコン

Diego Paccagnella、鷺山啓輔とのソフトコラボレーションでの作品。展示スペースである平屋の建物全体に約30mのNゲージ模型線路を引き、その上にNゲージの列車を走らせました。列車は他2部屋で展示しているPaccanellaと鷺山のインスタレーション作品と交差し、壁にそびえる標高2m程の雪山を抜け、窓を抜け、トイレを走り、屋外に出て又屋内に戻ってを繰り返し、展示スペース全体を駆け抜ける。線路の途中に仕掛けられた、踏切や、信号機、また線路上を通過する列車の音により、展示スペース全体は現れては消える列車の気配に包まれる。

a happy tree(2004年)

木材/クリスマスライト/金網/脚立/剥製/ラグ/スタンドライト/カラータイ

一軒家の庭先に、約1500球のクリスマス電飾ライトをぐるぐる巻きにした彫刻を設置し、部屋の中には鹿の首の剥製とラグ、スタンドライトを設置したインスタレーション作品。屋内に設置してある作品も外の窓越しから覗く事しか出来ないため、鑑賞者は外からの視線でしかこの作品と対峙できない。

西巣鴨アルプス(2004年)

床清掃機/犬用洋服/木材/OHPシート/蠅/釣り糸/扇風機/トイレ用カラーボール/首輪/石鹸 他

西巣鴨にある廃校の元男子トイレを利用してのインスタレーション作品。トイレ用カラーボールやダブ石鹸を彫刻して作った山のオブジェが脇の棚に並び、カラーボールの削りかすは小便器の中のちりばめられました。又、窓には、OHPシートに印刷された登山家の写真が設置され、写真越しに見えるビル群や墓場と重なります。犬用の洋服を着せられ、首輪をかけられた床用の回転清掃機は15分おきに狂った様に動きだし、大便器の一番奥の扉の下にはハエが吊るされ、ふらふらと漂っています。

キャスパー・ハウザー(2004年)

モップ/コンクリート/木材/シンク/蠅/釣り糸/扇風機/粘土/フラッシュライト/ニス/扉/水 他

インスタレーションは2つのパートに分かれています。それぞれの部屋には入り口があり鑑賞者はどちらの部屋からもインスタレーションに入る事が出来ます。また2つの部屋は隣接され、扉で繋がっている為、それぞれの部屋を自由に行き来する事ができます。1つの部屋は掃除夫の控え室のような、白く素っ気ない空間になっています。コンクリートの敷かれた床とくっついたモップ状のオブジェ等が設置されています。もう一方の部屋は、壁も天井も黒く焼けこげており、焼け落ちた天井裏からは、ミンチ状の不気味なオブジェが顔をだし、それをチカチカと光るフラッシュライトが断続的に映し出しています。

あら!?このゴージャスな靴はわたくしに似合うかしら?(2004年)

/木材/段ボール/クリスマスライト/フィギュア/写真/粘土/額縁

窓越しに、粘土を素材としてジオラマセットを制作し、脇の壁にはそのセットの中の登場人物等の写真が貼られている。セットにはミンチ状の粘土のオブジェ、それを取り囲むように、動物や兵隊、一般人のフィギュアや段ボールの小屋などが、それぞればらばらのスケールで配置されています。セット後方の壁越しに見える室内には、セットの中央にあるようなミンチ状粘土の巨大なオブジェが見えます。このインスタレーションは窓を通して見るのみで、部屋の中に入る事は出来ません。

グランプリ(2004年)

MDF/ニス/粘土

表彰台には直径20cm程の穴が、1、2、3位それぞれの場所に開いている。穴の中にはミンチ状に固められた粘土の彫刻が渦高く積み上げられ、穴の先から顔を出している。エベレストのベースキャンプまで行った友人から聞いた、ベースキャンプにあるトイレの話にインスピレーションを受けて制作しました。轟々と唸る雪崩の爆音と地響き、トイレには渦高く積まれたもう一つの山が穴から溢れんばかりに積み上げられていた。排泄溝から漏れる光によって照らし出される隠れた巨大な山。

WADA's TASTY KEBAB (light box)(2004年)

アルミ/蛍光灯/鉄/アクリル板

WADA's TASTY KEBABシリーズの一つで、プロジェクトの顔とも言える看板を制作。デザインのベースはロンドンの何処にでもあるケバブ屋の看板から引用。ロンドンに存在するどこのケバブ屋も基本的にはこれに似たデザインであり、黄色ベースに矩形の茶色いデザインが描かれていれば誰でもケバブ屋だと解る。正規のデザイナー等の関与しない、ローカルなケバブ屋達が生み出した独自のシンボル的なデザイン。

chomolungma 2nd attempt(2003年)

木材/粘土/絨毯/制作スタジオ/梯子/画材/コンテナパレット 他

自らの制作スタジオスペースにインスタレーションを構成しました。スタジオを絨毯で2階層に区切り、一階は製作現場であるスタジオをそのまま残し、2階部の壁にはエベレストのドローイングが描かれています。また、中央には穴が開いており、そこからはミンチ上の粘土の塊が顔を出しています。穴は煙突のように下の階に続いており、下の階にある煙突の窓からはミンチ粘土のかすがはみ出してきています。鑑賞者は梯子を利用して、絨毯の穴から2階を覗く事が出来ます。

chomolugnma 1st attempt(2003年)

木材/粘土/ミンサー/センサーライト/梯子/発泡スチロール 他

展示会場から二つの窓を抜け、外に向けて狭い通路が続く。通路は、外に作られた、展示スペースよりも大きな空間へと鑑賞者を導く。屋外外に作られた空間の上部には逆さまに付けられたミンサーが置いてあり、床にはミンサーから落下したミンチ状の粘土の山が出来ている。鑑賞者は自由にミンサーを回せる為、山は会期が進むごとに大きくなっていく。又、中に設置されている梯子を利用し、鑑賞者は自由に小屋の下に降りる事が出来、さらに続く奥の通路へと誘われる。

Untitled (kebab music box)(2003年〜)

オルゴール/MDF/木/ステンレス

ふたを開くと音楽と共に人形が回転する、市販されているオルゴールの内側にドナーケバブの回転マシーンの様にステンレススチールを貼り、裏蓋にはオルゴールにもともと付いてきたプラスチックミラーを再接着させました。人形の代わりに、木彫りのケバブ型オブジェが "It's a amall world (小さな世界)"の音楽と共にゆっくりと回転します。

Mt.Dove(2003年)

Dove石鹸

市販されているDove石鹸に山を彫刻した作品。現在Mt.Doveは10山程存在しているが、その標高、形は全て異なっている。また、気温や環境によって山の標高や形は常に変化する。
基本的に彫刻作品として単体で存在するが、インスタレーションの構成要素の一部として存在する事もある。

untitled (factory)(2003年)

木材/鉄/ミンサー/粘土/バケツ/計量器/コンテナパレット/棚/プラスチック容器 他

コンテナパレットの敷かれた展示空間は彫刻家のスタジオのようでもあり、何かの実験場所のようでもあり、工場のようでもあり、舞台のセットのようでもあります。パレットの上に置かれた二つの机の一方にはミンサーとミンサーから生み出さた巨大なオブジェが置かれ、もう一方のテーブルにはミンチ粘土の形態と、大小様々な大きさの形の粘土が並べられています。また、奥の棚には、その粘土のオブジェが図りに量りにかけられ、梱包され、整頓されています。

ソーセージ工場(2003年)

木材/鉄/紐/粘土/バケツ/水/コンテナパレット/ニス/フック 他

手で握った粘土の固まり一つ一つを一本の紐に繋げて、空間に配置した作品。粘土のラインを産み出している金属のオブジェや、液体の入った木の桶、鉄のテーブル、木の柱などは工場等で使われている荷運び用パレットの上に置かれています。粘土は金属のオブジェの下部から生み出され、液体の入った桶を通り、ギラギラに輝き、その後フックに吊るされ、鉄のテーブルの上に並びます。

プールカリフォルニア(2002年)

木材/プラスチック/パイプ/ポンプ/ホース/水/梯子/バケツ/ビニールシート 他

木材の土台の上にプラスチックでコーティングしたプールを展示室内に設置しました。プールは外に建てられた小屋から窓を通して続くウォータースライダーで結ばれ、鑑賞者は外の小屋の2階部分からスライダーを利用し、プールに飛び込む事が出来ます。また、一杯になったプールの水は外の小屋の大きなバケツに伝わり、バケツからポンプでスライダーに汲み上げられ、常に水が循環しています。部屋の通常の入り口の下部には小さな入り口が設けられ、鑑賞者はここからプールサイド下の狭い通路をつたい、押し入れを抜けて、プールサイドへと上がる事も出来ます。鑑賞者はプールサイドで足を浸したり、自由に泳いだり、スライダーを滑ったり、おもいおもいに時間を過ごしました。

WADA's TASTY KEBAB(2002年)

丸太/粘土/MDF/ステンレス/ニス/コンテナパレット/モーター/鉄

丸太をノミで削り、バーナーであぶり、又削りを繰り返し、最後にニスを塗って仕上げたチキンケバブ型オブジェと、テラコッタ粘土を盛りつけ、形作り、乾いて割れた箇所をパテで埋めて、最後にニスを塗って仕上げたラムケバブ型オブジェ。片方はステンレスの貼られた回転式のオブジェの上でゆっくりと回転している。また、この時WADA's TASTY KEBABの第一弾スタッフTシャツを制作・販売しました。

ウチニワガーデン(2001年)

木材/レンガ/ドア/土/玄関灯/室外機/犬小屋 他

このインスタレーションでは、展示スペース全体に木材を貼り、窓を内と外、逆さまに着け、玄関のような扉を設置しました。ビルや、他の建物に挟まれながら建てられた東京など、日本の大都市の狭い庭をイメージして制作しました。インスタレーションの中に設置されたゴルフ練習マットや、犬小屋、小さな花壇は中に住む主を想像させます。また、設置された玄関脇の呼び鈴を鳴らすと、どこか遠く壁の向こうからベルのかすかな音が聞こえてきます。

ダブルデッカー(2001年)

木材/軽トラック/梯子/寝袋/提灯/ポラロイド写真/魚拓/人形/石/蝋燭 他

軽トラックの荷台に2階建ての小屋を建て、ある人物がこの手作りキャンピングカーで旅をして世界中を回っているかのように見立てた作品。小屋の一階部分のサイドの壁にはしらすや、ししゃも、鯵等の魚拓や野菜拓がフレームされ、奥には地方土産や石盆栽等が並ぶ祭壇が配置されている。梯子をつたって2階部分には、寝袋と、携帯蛍光ライトが光っており、壁、天井には百枚以上の卑猥なポラロイド写真が貼られている。

チャーリー(2001年)

MDF

チャーリーは既製品をちょうど30倍に拡大した、主に女性向け大人用のLEGOとして制作されました。頭、腕、手足、股間部全て市販されている物と同じように取り外せて、動かす事が出来ます。

MAKING CLOTHES LINE IN THE SKY 2001-(2001年)

miniDV

ロンドン郊外にある公園で、ゲリラ的に行ったパフォーマンスのビデオ作品です。このビデオで、私はよくヨーロッパの町並みで見られる、窓と窓の間に吊るされた洗濯物の線を、ロケット花火を利用して作ろうとしています。2本のロケット花火の端と端に洗濯物の線をつなぎ、同時発火によって空中に浮遊する洗濯物の線を作る行為を繰り返し行いました。果たして結果は?

under construction(2001年)

MDF/焼け木材/モニター/ビデオ/鏡

箱の中にはビデオモニターが仕込まれ、鑑賞者はその映像を箱の上の小さな穴から覗く事が出来ます。箱の中で鏡仕掛けにより反射される静かな郊外の住宅街の映像は、突然一件の家の爆発と共に一変し、逆再生によりまた普通の郊外の住宅街の様子に戻ります。鑑賞者は箱の中に設置された焼け焦げた木材の匂いと共にこの映像を覗き見る事になります。

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